学会長の挨拶
 長年会長を務められ、飛躍的に国際幼児教育学会を発展させてくださった松原達哉先生の後任として会長をお引き受けすることには躊躇いもありましたが、事務局長としての経験をいかしながら、さらには、副会長をはじめとする役員のみなさまや会員の方々のご援助をいただきながら、全力で任期を全うしていきたいと考えております。
 まず、最初に緊急に取り組まなければならないことは、学会を社会的に承認された組織にするため、法人化を図ることが必要と思われます。大会等を開催する場合、ビザの発行に関わって、これまでは学会の会長、事務局長等が個人の勤務証明書を大学等から発行してもらい手続きをとって参りました。しかし、学会が法人化されれば、国が認めた組織として法務局に登記され、学会が直接証明書を発行することができるようになります。その件については、今年度の総会で会員のみなさまに諮りたいと考えています。
 次に、国際幼児教育学会は、日本発の国際学会ではありますが、「国際性」をさらに広げていくことが課題であると思われます。これまで、中国、韓国等において学会を開催してまいりましたが、言語的な問題が国際性を拡大するための大きな障害になっています。まだ、英語圏での大会の開催はできないでいますが、できれば、環太平洋地域に学会の活動範囲を広げたいと思います。学会の開催に限らず、海外研修の機会を充実させていくことも重要なのではないかと思います。実は、本学会は、海外研修旅行にたびたび出かけた大学の研究者の方々によって設立されたものです(初代会長村山貞雄先生)。その後も、研修旅行は行われておりましたが、個人的に海外に行く機会が増えたこともあって、学会としての企画は途絶えておりました。それをもう一度原点に戻り、新たな視点・企画で復活させたいと思います。
 さらに、必要なことは、会員の拡大を通して組織の基盤を強固なものとすることではないでしょうか。毎年、入退会者がありますが、ここ数年350名位で推移しています。これを500名位に出来ないものかと考えています。そのためには、学会が、研究者のみならず、広く、保育実践の場にいる保育士の実践的研究の場として開かれ、同時に、関係者の入会勧誘を勧めていってはどうかと思います。学会誌等でも実践研究の論文を充実していくことがその道を拓いて行くことと思います。最後に、学会の次のバトンを若い方々にどのように受け継いでいただけるのかをしっかり考えながら任務を果たしていくことも、私の重要な役割と考えています。理事会では、ホームページの作り方を検討することについても意見が出されています。
 前に前に、一歩一歩、地道ながら確実な歩みを続け、みなさまと一緒に充実した国際幼児教育学会を発展 させていきたいと心から願っております。忌憚のないご意見をお寄せ下さい。よろしくお願い申し上げます。
国際幼児教育学会
会長 金 崎 芙美子